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　例えば、ある行為Aを行うと脳内に快楽物質が送られるとする。でも、快楽なんて一時的なものだ。だから効果が切れれば、また同じ行為を繰り返し快楽に浸ろうとする。この、ある行為Aは快楽が脳に伝われば、どんな行為だって当てはまる。爪を噛む癖、髪の毛を毟る行為、自慰…色々ある。その中に「虐め」という行為も含まれているんじゃないだろうか。つまり、虐める人間側からすればそれは自分が快楽に浸るための手段に過ぎない。虐められている被害者側がどうだとか知ったことではなく、あくまで、自分が快楽に浸りたいがために虐めを繰り返すんじゃないだろうか。まあ、これはあくまで俺の妄想だが、実際に誰かが虐められる光景を見て楽しむ人も存在するのだから決して間違いではないと思う。
　よく、虐める側の人間に対して健常者は「あいつは本当に人間か？」という意見を持つことがある。だが、実際には快楽を得るための行為Aが「虐め」であっただけであって、虐める側の人間と健常者はかけ離れている存在ではない。むしろ隣り合わせだ。どんな人間でも常にその脳は何らかの快楽を欲している。それが時として人を傷つけることで得られるものである可能性もあるんだ。誰しも、虫を極めて残虐な方法で殺ったことがあるだろう？その時にも脳内に快楽物質が送られているんだぞ？それがエスカレートすると次の標的はどうなるか…想像つくだろう？そこで脳内にストップをかけられないと誰でも犯罪者になり兼ねない。恐ろしいよな。
　これだから狂気を持った殺人者に家畜呼ばわりされるんだよ健常者は。

人間というものは本当そうだよな。だれでも狂気はあり、それを人格が抑える事ができるかどうかであるわけだ。先天的にそれができない障害はサイコパスと言われるが、健常者だって狂気を抑えることをやめてしまえば簡単にサイコパスになる。典型的なキチガイほど健常者に多いのではないだろうか。

この世界に性善説は存在しないと俺は考える。否定ではない、それ以前に存在しないんだと。そして性悪説は絶対的に肯定するべきである。
頭の悪い人は絶対的な性善説派になるが、本当にそういう奴は頭が悪い（二度目）。勘違いする馬鹿が多いようだが、性悪説は決してニヒルではなく、むしろ本当の意味での善を生み出すためには欠かせない物の筈だ。性善説ばかり肯定すると、伸びても伸びても必ずどこか間が抜けた中途半端に善と悪の混じった人間になる。
性悪説は自信のアイデンティティーの詰めの甘さを解消するために必ず必要なモノサシであって、これで初めて自分の意思をはっきり問う事ができる人格を持ち、善悪の価値観を論理的でありながらも素直にはっきりさせることができる。いつまでも曖昧な意識のまま生きるのは誰でも辛いことだ。かならず、性悪説を肯定するようになると信じている。

悪を抑えるには悪を理解した上で締めてやる必要がある。訳のわからない綺麗事を自分に言い聞かせて「悪」を縛るのではなく、自分の人格（アイデンティティー？）の判断の上で「悪」を無価値であると定めて殺 す必要がある。