雑談掲示板
- Re: [小説]夜明けの窓 ( No.1 )
- 日時: 2013/04/04 05:40
- 名前: 野イチゴ (ID: LGxJAebD)
- 参照: 3711-7067-4224
[夜明けの窓]
プロローグ
不意に寒気がした。
体中を駆け巡るこの感覚
こんな気持ちになったのは、1年前以来だー
1章 貴方が消えた
それはいつもと変わらない夏の日のことだった。
真鍋冬美(まなべふゆみ)は、その雪の
ような透き通った肌に、汗を浮かべ、
電車から降りてくる人にティッシュを
配っていた。
冬美だって、好きでこんなことしているわけではない。
「....あのバッカ社長が...!」
通り過ぎる人が、驚いた顔で冬美の方を見た。
ヤバイ.....聞かれてたか....
冬美は、慌ててティッシュを差し出した。
バレては困るのだ。
冬美は、何もかも兼ね備えていた。
美しい顔立ち
高い身長
スラッと伸びた細くて長い足
美しいボディライン
何でも、とにかく他の女が欲しいであろうモノは、全て持っていた。
だが、それらを兼ね備えていて得した思い出が、冬美にはなかった。
外を歩けば即ナンパ
嫉妬した女からの陰湿なイジメ
今日ここに居ることになったのも、
『冬美ちゃんが渡したら皆受け取ってくれるから♪』
というワケ分からない理由だった。
一度死のうとした事もある。
つまらない世界に呆れて
男のレベルの低さに呆れて
人の価値観の無さに呆れて
悪口でしか自分を表せない、あいつらに呆れて
生きているのに疲れて
その時出会ったのがあの人だった。
やがて、あの人が私の人生を大きく変えることを、私は、まだ知らない.....
<続く>
どうでしたか?良ければ感想おくってね♪(*´∀`*)
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