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幽霊バス
「もう２時か。」
レンは時計を見た。もう真夜中の２時だ。
「そうだ！今日はオークションの入札最終日だ！」
レンはバス乗り場へ急いだ。
「あれ？今日はやけに遅いな・・・。こんな時間だし、混んでるはずないのにな…。」
そして、待つこと３分、ようやくバスが来た。バスの中は、月明かりで明るくなった。ガケの横を通り、トンネルに入り、橋の上を通った。再び月明かりがバスの中を照らした。
「あれ？街ってこんなに遠かったかな？」

そう思った時だった。レンの足元から気配がした。レンは下を見た。

そこには、青白い人の顔があった。
「うわぁ！！」
レンの足を青白い手が包んだ。とても冷たい手だった。

「運転手！助けてくれ！」
しかし返事はなかった。レンはミラーを見た。しかし、ミラーに運転手は写ってなかった。
少しずつレンは青白い手に引っ張られていった。
レンは気を失った。気がつくと橋の上に立っていた。


２年前夜遅くまでこの橋で釣りをしていたひとが溺れたらしい…。