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「キノコ」※怖い話じゃないです


10月。キノコがたくさん狩れる月のこと。
ある日、ある村でキノコ狩りをしていたわかものたちがいた。
金もうけ、食べるため…。若者たちはたくさん狩った。

わかものたちはその晩、うれないボロの宿に止まった。しかし、途中でたぬきの主人は出かけてしまった。

仕方ないのでわかものたちはじぶんで食事をつくることにした。
しかし、中には毒キノコがまじってるかもしれない。わかものたちはみな図鑑を持っていなかった。

さて、困ったものだ。…すると、一匹の主人のペットがうろついているではないか。

わかものたちはペットのネコに作ったキノコを食べさせた。すると、ネコはパクパクかぶりつく。

安心したわかものたちはがむしゃらに食べた。

その晩、一人のわかものが居間に出ると、ネコがのたうちまわってるではないか。
吐いて、もだえ苦しんでいるようにも見える。
もしかして、さっき食べたキノコ料理が………！？

あわてて二階にいる仲間たちを起こして、近くの病院へかけこんだ。全員胃洗浄をしてもらい、
これで助かった。と思っていた。すると、さっきのわかものが言った。

「さっきのネコ、吐きまくって死んでるのかな？
　うへえ、もしかしたら主人に怒られるかもしれないぞ」

と、居間に戻ると、ネコの脇にはホカホカの子猫が3匹ミーミー鳴いていた。
子猫を生むのに、苦しんでいたのだ。